車検

車検が近い。
新車で購入してから9年目の車検である。

「そろそろ交換部品が出始めるころかな･･･」

と考えたいのだが、やはり

「今回はいくらかかるかな？」

と、費用のほうが気になる。

何せ筆者の愛車、買ってから既に11万1000km走破しているのだ。

11万キロ・・・通勤で使用している人にとってはたいした距離ではない。

しかし筆者は電車通勤である。
車を利用するのは週末の1日～2日である。

「週末だけですよね･･･う～ん、多いほうですね。」
と、ディーラーの担当営業に言われたこともある。
もちろん彼はどうにかして筆者に新車を購入させようと必死である。

先日もモデルチェンジした新車カタログをポストに入れてった。

しかし筆者も簡単には応じない。
それなりに愛着はあるのだ。
痛みはあるが、故障の予兆は無い。(甘いかな？)

だから今年も車検を通すのである。

先日の日曜日、ディーラーに電話を入れた。
筆者「先日はカタログありがとうございました。でね、車検なんですけど・・・。」
営業「見積もりですか？」
筆者「そう。これから伺ってもいいですか？」
営業「はい。お待ちしています。」

10万キロを意識したときから筆者は車検の見積もりを取るようにしているのだ。
そして早速ディーラーを訪問する。

営業「車検でいいんですよね？」
筆者「はい。」
営業「前回は何か交換してましたっけ？」
筆者「タイミングベルトとブーツを交換してますね。あと、ブレーキパッドかな？」
営業「わかりました。・・・本当に車検ですね？」

売りたい気持ちは痛いほどわかる。

暫くして見積書を持って営業が現れた。

営業「何にもありません！」
筆者「へ？」
営業「ぱっと見て、交換したほうが良い部品全然ありませんでした。見てくださいこの見積り金額。」

そこには法定費用と整備費、最小限のメンテナンス費用以外何も書かれてなかった。

まぁ前回、10万キロが近い･･･という理由でいろいろ交換したからな。これで費用がかさんだら悩んだろうな、オイラ。

営業「ボンネット開けて、もしも痛みがひどいようなら新車購入をお勧めするつもりだったんです。でも見た目は何の問題もありませんでした。これならとことん乗ってもらおうと思ったんです。」

半ば営業はあきらめていたようである。

にしても、正直な担当者でよかった・・・。