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個人情報保護の理解度

個人情報保護法が施行されたのを受け、さまざまなところで「弊社における個人情報の取り扱いについて」などと銘打った文書を目にする機会が増えている。
実は筆者は、これらの企業が本当に個人情報の重要性を意識しているのか疑問に思っている。

法律で決まっているから意思表明しておこう・・・程度の理解ではないかと思うのだ。
表向きはちゃんと対応してます・・・としておきながら、実際の現場にはまったく周知されず、これまでのまま放置されている例もあるのではないか?と、思うのである。

そして筆者のそんな不安を象徴するような出来事が実際に起こった。

ある日、筆者のところに一通のメールが転送されてきた。
内容はある社員の訃報を通知するものである。

そしてそのメールに添付されていた訃報連絡書を見たときに筆者は仰天した。
添付されていた訃報連絡書は亡くなった社員の身内の方の名前で作成されていた。
その身内の方も同じく社員である。

筆者が驚いた理由は、訃報連絡書が何の修正もされずに添付されていたからである。
つまり、社員の住所・電話番号・等級そして死因が全て記載されていたのである。

これって個人情報の漏洩だよな・・・。

メールの発信人を確認する。
数人の人が経由されているが大元は・・・人事部長だ。

人事部には個人情報のポリシーが無いのだろうか・・・。
さっそく調べる。

・・・ありますね。

皆様から提供を受けました個人情報を目的の範囲内で当社子会社および関連会社、
適切に個人情報を保護できる委託先等に提供する場合があります。

でも人事部自らが個人情報を発信しちゃ防ぎようがないですな。
転送する奴も、転送内容に責任を持つ意味合いで内容をじっくり確認するべきである。
このあたり、メールは転送しちゃえばオイラの仕事は終わりさ!という意識が見え隠れしているし、個々の社員が本当の意味で個人情報保護の意味を理解していないことも明確になってしまう。

で、さらに読み進むと、

皆様の個人情報に対して開示、訂正、追加、削除、利用停止、消去又は第三者提供の
停止を求められたときは、合理的な範囲内において速やかに適切な処理を行います。


とある。

なるほどね・・・。

◆ ◆ ◆

数日後、妙なメールが来た。

メール削除のお願い

Importance: High


各位

諸事情ありメールの削除御願いします。


諸事情とは何なのか?
筆者には理解できない。
明らかに事情を明確にしたうえで削除を要請するべきである。
場合によっては強制的削除も必要である。

もしこれが前述の個人情報漏洩に関することであるなら、これが
「合理的な範囲内において速やかに適切な処理」
なのだろうか?

社外から同様のクレームが来た場合、同じような措置を取るつもりであろうか?

実に不合理な会社である。


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